45年も愛され続けているミュージカルなんです。
実際にダンサーを集め、徹底的なインタビューを行ったマイケル・ベネットは、ショービジネスの世界で舞台にすべてをかける若者たちの姿、そして彼らが抱える複雑な家庭環境、思春期の戸惑い、性の悩み、希望や不安、苦悩を赤裸々に描き出すことに成功しました。
「コーラスライン」とは、稽古で舞台上に引かれるラインのことで、コーラス、つまり役名のないキャストたちが、ダンス等でこれより前に出ないようにと引かれています。
メインキャストとコーラスを隔てる象徴ともなっているのです。
劇団四季では、1979年に初上演し、2000回以上公演を行っています。
コーラスのオーディションのシーンからスタートしますが、実際劇団員も含む400名以上からオーディションで全キャスト選んだそうです。
マイケル・ベネットに監修してもらった本格的日本版です。
まず最初のシーンで、『落ち組』と言われるすぐにいなくなるダンサーの癖のある踊りに惹き込まれます。
基本のダンスを完璧にマスターした後に、崩していくんだそうです。
17名のダンサーが選ばれ、そこから8人に絞る為に、演出家が「君たち自身を知りたい」と語らせます。
個性的なダンサーたちの踊りが見どころですが、エキストラと一緒で目立っては行けないんです。
機会があればもう一度観たい作品でした。
演出家を演じていたのが、昔アイドルだった荒川務さんだったので、懐かしかったです。
